H28年度 第19回 事業企画賞表彰

◆第19回 事業企画賞表彰◆

平成28年度事業企画賞表彰者が、平成29年3月17日の理事会において決定し、平成29年6月9日の第59回通常総会で授与しました。

表彰業績名 表彰対象者
国際地盤工学会 第15 回アジア地域会議」と本部・支部連携 地盤工学会九州支部,アジア会議実行委員会

●授賞理由:

 国際地盤工学会アジア地域会議の開催にあたり,アジア地域会議史上最大の参加を集客することができ,この地域における地盤工学分野の国際交流に果たした役割は非常に大きく,高く評価できる。
また,Engineering Session Day,ホームカミングセッションの企画など、多くの新規性の高い企画が盛り込まれ,また,シニア会員と学生・若手会員との協働により会議の活性化が図られるなど,今後の学会活動に参考となる企画が多く高く評価できる。
質の高い会場の利用しながらも自治体と連携しながら経済性に配慮した効果的な企画運営が実施されており,その面からも学会に多大な貢献がなされ,今後の企画検討の指針的な行事として活きるものと考えられる。
以上の理由により,事業企画に対する表彰候補として推薦する。

地盤工学会基準の英訳と出版事業 地盤調査および室内試験の英訳化に関する実行委員会 代表者:同委員会委員長 竹下祐二

●授賞理由:

 本事業は,大学の国際化,外国人技術者の育成,ならびに建設企業の国際展開において,地盤調査及び室内試験基準の英訳化は,極めて重要であり,日本の地盤工学会のステイタスを向上させるために不可欠な事業であり,学術的・技術的貢献度は非常に高い。
また,数多い基準類を短時間で出版まで進められた運営努力や,英訳・査読のガイドライン作成など成果の統一性を図ったことや,賛同企業を集い寄付を活用して発行する経済性の配慮等など多角的に有効手段を選択して企画実行できており,高く評価できる。
以上の理由により,事業企画に対する表彰候補として推薦する。

北海道支部 セミナー「土を考える」 平成27年度 地盤工学会北海道支部セミナー担当幹事 佐藤 厚子(チーフ)、所 哲也(サブ) 太田 佳之、高橋 秀彰、中辻 栄愼、二階堂 直樹、藤崎 浩孝

●授賞理由:

 本企画は,地盤工学の初学者や若手技術者が参加しやすいセミナーとして,技術の普及,コミュニティーの形成という点で貢献度が高い企画であると考えられる。
草の根的な活動として14年間もの長き間地道に実施されており,高い継続性を維持しながらの技術の伝承・普及・向上への取り組みは,そのご努力は容易に推察でき,評価されるべきと考える。
内容においても,北海道特有の技術的課題,実務的課題に対して丁寧な回答を与える企画であり,北海道における地盤工学の発展に貢献している。
以上の理由により,事業企画に対する表彰候補として推薦する。

関東支部
近代日本のルーツ横須賀の歴史遺産 ”
守り・支え・伝える地盤の技術”
「歴史遺産に関する今後の地盤工学研究の方向性検討委員会」,「横須賀市(政策推進部文化振興課)」
代表者:正垣孝晴(委員長)・吉田雄人(横須賀市長)
昌子住江・渡邉邦夫*・藤井幸泰・中山健二(委員および登壇者)
*故人

●授賞理由:

 土木史跡の地盤工学的分析・評価という新たな分野での研究活動を広く一般市民に向けてアピールするという点で新規性が高く,「横須賀製鉄所創設150周年」という機会をうまく活用され時期の適切性も高く,非常に有益なものであったと評価できる。
参加者が330 名を超えている点や,関連して多くの文献を公表している点において,技術の普及に大きく貢献したと考えられる。
講演時においても,内容と質疑応答がリアルタイムで手話通訳することでダイバーシティに配慮した内容からも,企画の質の高さがうかがわれる。
以上の理由により,事業企画に対する表彰候補として推薦する。