Home
年頭の挨拶 2016
tohatakaicho20150106

第33代会長 東畑郁生

 新年明けましておめでとうございます。
地盤工学会会長の東畑郁生から謹んで御挨拶申し上げます。

 

 平成27年は大きな動きの続いた年でした。
そこから生まれた事柄が,28年の活動を決めていくのだと思います。

 

 まず,11月に福岡で開催された国際地盤工学会第15回アジア地域会議が大成功であったことは,尽力してくださった会員の皆様や関係者各位,そして917名に上った内外の参加者の皆様にいくら感謝してもしきれないところです。
決して会議の規模を追いかけるわけではありませんが,充実した内容とともに,我が学会の誇るべき実績であったと思います。
福岡市当局からも「すごい学会ですねぇ」という賛辞を頂戴しました。
アジア地域会議に加えて,札幌で日中,福岡で日印の学会交流シンポジウムも開催され,全部で三つの行事の成果がJ-STAGE から電子出版されます。
これによって我が学会の財政負担が減るとともに,公的制度によって長い年月にわたり論文閲覧が可能になりますので,ここまでの道筋をこしらえて下さった関係者の方々の御功績は,まことに大きいと思います。

 

 学会の諸基準の一挙英語翻訳も二年目が進んでおります。
趣旨に御賛同御支援いただいた諸機関の皆様には,厚く御礼申し上げます。
土質試験や現場調査法を中心に,すでに初年度分が完成しており,9 月にベトナムで公的機関へ贈呈式を行うとともに,他のアジア諸国に向けても福岡アジア会議の場で贈呈セレモニーをとり行いました。
そして丸善出版株式会社を通して一般へも販売いたします。
二年度分,三年度分も早く完成することを待ち望んでおります。

 

 災害関係では,2011年の震災の対応が,道半ばといったところです。市街地と宅地を一体として液状化対策する事業は,実施に向けて努力している地域と中止に至った地域とがあります。
いずれも事情のあるところですが,後世の人から2010年代の人間はキチンと仕事をした,と評価してもらえる成果を残したい,と念じています。
また,福島第一原発の収束に向けての技術研究と人材育成のプロジェクトを,五年間で文部科学省から委託してもらえることになりました。
原発の仕組みは大変複雑で,地盤工学者には手が出せないことは明白ですが,災害対応となりますと話は全く別です。
汚染水の封じ込めにせよ,デブリの取り出しにせよ,最終処分にせよ,量子力学というよりは土質力学のダルシー則やせん断強度の問題になります。
このあたりの事情が要路の方々にもご理解いただけるようになりましたので,今後40年にわたるであろう廃炉の事業では,地盤工学がいぶし銀のようなワキ役を演じたいと願っております。

 

 マンション等の杭基礎の問題は根が深いと思います。
単に関係者の行動を責めるだけでは,根本的な解決は難しいでしょう。
技術者倫理が叫ばれて久しいものがありますが,多くの関係者は“アチラタテレバコチラガタタズ”のジレンマで苦しんでおられた筈です。
品質は重要ですが工期を守らねばならず,予算は乏しく,地盤柱状図一本だけで設計図が廻って来るが,実際の地盤との乖離は適宜対応せよというあいまいさ。
パソコンやテレビを買うのと同じ態度で一品生産の建設物を取り扱う世間には,自然の仕組みを顧慮せずに,万事カネを通じてしか判断を下せない人々の危うさを見せつけられてしまいます。
地盤品質判定士の方々の重要性を示す舞台にしたいところです。

 

 9月の鬼怒川の洪水では,近年連発する豪雨災害の問題が示されました。
平成の初めごろと比べると,紀伊半島(23年),阿蘇(24年),伊豆大島(25年),広島(26年)と,豪雨災害の頻度が増えています。
この状況に対し,単なる復旧以上の仕事を私達はやらなければなりません。
個人的には早期警報と避難促進がよいと信じているのですが,警報十回に対して(幸いにも)一回も災害が起きないようでは,住民の方々は避難してくれなくなります。
何も起きなくてよかった,と思ってもらいたいものです。

 

 以上のように,平成27年は今後へつながる内容の濃い一年でした。
新年の9 月には岡山で日韓のジョイントシンポジウムを開催いたします。
28年の皆様の御活躍の一助になればと思い,旧年の事を振り返ってみました。 

 

 皆様の御多幸御活躍を祈ります。

 

2016年1月吉日

 

ドクターモグの地盤工学教室

shunちゃんの模型実験動画

地盤工学開始学会誌 電子版

地盤工学研究発表会

ダイバーシティ促進のための会費減免措置

プレミアム(終身会員)制度

アカデミックロードマップ

地質品質判定士協議会

寄付のお願い

バナー広告募集中

地盤工学会Facebook

地盤工学会YouTube


〒112-0011 東京都文京区千石4丁目38番2号 [MAP]

・電話: 03-3946-8677 総務担当(代表) ・FAX: 03-3946-8678(代表) ・メール:mail  [連絡先詳細]