主催:本部 時期:2019年10月 開催地:東京都 担当部署:調査・研究部
下記のとおり講演会を開催いたします。奮ってご参加いただければ幸いです。
日 時: 2019年10月21日(月)15:30-17:00
場 所: JGS会館
主 催: 地盤工学会(次世代地盤改良技術に関する研究委員会)
費 用: 無料
申 込: 右の申込フォームから必要事項を送信してください。 ◆参加申込フォーム ※受付終了しました
申込期限:10月14日(月)
CPDポイント:1.5(予定)
講演者: Volodymyr Ivanov博士
環境微生物学を基軸として,地盤工学の分野ではバイオセメンテーションやバイオグラウチングなど,微生物機能の工学的応用に関して30年以上携わってこられた。シンガポール,米国,韓国における学術機関で教育研究に従事され,これまでに9冊の書籍と220編の論文を執筆され,9件の特許を取得されている。現職は,母国ウクライナのキエフにあるNational University of Food TechnologiesのInternational Research ProgramsのDeputy Rectorである。
表題: Biogeotechnical engineering: application of microorganisms and their enzymes in environmental geotechnics(生物地盤工学:環境地盤工学における微生物とその酵素の応用)
内容: バイオグラウト(微生物機能を利用した注入材)は粘性の小さな液状をなし,土や岩の微細な空隙に浸透しやすい材料として地盤工学分野で注目されている。具体的には,地盤工学分野への応用として,粉塵飛散防止,浸透抑制,土の補強,液状化対策,岩盤・コンクリート表面の炭酸塩コーティング,地盤中における各種有害物質の固定等の用途が想定される。既往のバイオグラウト研究では,ウレアーゼ活性を利用した炭酸カルシウム析出によるものが多いが,アンモニアやアンモニウムイオン,水酸化物イオンの排出による環境影響が懸念されている。そこで,代替材料として,炭酸水素カルシウム,リン酸カルシウムや水酸化鉄の析出によるバイオグラウトも提案されている。今回の講演では,これらの新たなバイオグラウトやそれらの環境地盤工学への応用について紹介する。この講演会に参加していただいた地盤工学会会員の皆様にとって,バイオグラウト研究の現状や今後の展望に関する情報共有や議論の場となれば幸いである。
問合せ先:
公益社団法人地盤工学会 講演会 係
chosaki★jiban.or.jp (★→@)電話:03-3946-8673
〒112-0011 東京都文京区千石4-38-2