Q&A

■ 1. G-CPD制度について
■ 2. CPDポイントの取得について
■ 3. G-CPDシステムについて
■ 4. CPDポイントの登録方法と証明書の発行について
■ 5. その他

1. G-CPD制度について

用語について教えてください(CPD,G-CPD制度,CPD認定,CPD認証)

CPD:Continuing Professional Developmentの略で,技術者が自らの専門能力を継続的に維持・向上させること(継続的専門能力開発=継続教育)を意味します。

G-CPD制度:地盤工学会による継続教育制度です。

CPD認定:地盤工学会としてCPD教育プログラムの一環として認める行為をさします。

CPD認証:地盤工学会としてCPD単位習得証明を発行する行為をさします。

G-CPD制度の創設の背景,基本コンセプト,目的について教えてください

■G-CPD制度の創設の背景

技術者は,大学等における基礎教育からはじまり,実務の修習,資格の取得,自己能力の継続的向上を重ねることにより成長していきます。社会の発展を支えている技術が多様化・複雑化しながら著しく進歩している中で,技術者が自らの専門能力を継続的に維持・向上させること(継続的専門能力開発(CPD))の重要性がますます増大しています。

社会情勢の変革に伴い,わが国独自の終身雇用制の維持が困難となる中で,技術者個人は自己の能力を自ら向上させ,自らのemployability(雇用に値する価値)を有しておくことが必要になっています。また,近年の国際化の中で,技術者についても資格取得後において最新の技術や知識を継続的に修得し,自己の能力の維持向上に務めることが求められています。

このような状況を受けて,平成13年3月に閣議決定された第2期科学技術基本計画では,技術基盤を支える質の高い技術者を十分な数だけ養成・確保するために,学協会,大学等における継続的な教育の充実を図り,技術者の資質と能力の向上を図るシステムを構築することをうたっています。

地盤工学会では,社会の動向と要請を踏まえ,会員の資質の向上を図り,社会の発展に貢献するため,「地盤工学会継続教育制度」(G-CPD制度)の創設を平成13年5月の通常総会で決定しました。

■G-CPD制度の基本コンセプト

地盤工学会は,地盤工学分野に関する専門技術を有し,高い倫理観を持って社会に貢献する技術者の育成と資質の向上を図るため,地盤工学の継続教育に関するプログラムを提供いたします。ここでいう継続教育とは,技術者が自らの専門能力を継続的に維持・向上させるための教育です。
G-CPD制度は,会員の自主的な学習姿勢を基本とし,個人の学習プログラムを支援する継続教育システムを目指しています。

■G-CPD制度の目的

G-CPD制度は,学会主催・後援等による種々の研修会,講習会,講演会,シンポジウムなどの受講,発表活動等を通じて,継続的な知識と技術の幅を広げ,高い倫理観を持ち,技術的に適切な判断ができる地盤工学関連技術者の育成と資質の向上を支援するものです。

これにより,社会(国民)から高い信頼を得,より質の良い社会基盤等を提供できる技術者のProfessional集団として社会的使命と社会貢献を果たし,広く社会に本制度を公表することにより地盤工学の啓発に役立てることを目的としています。

次に,具体的達成目的を列記します。
1)継続教育プログラム提供による,学会員ならびに地盤工学関連技術者の育成と資質(技術者倫理・専門技術)の向上を目指します。
2)継続教育システム活用による,地盤工学関連技術者の社会貢献と社会認知を支援し,社会的使命の達成を目指します。
3)継続教育システム提供による,学会員へのサービス向上と学会活動の活性化を支援します。
4)継続教育システム整備による,諸外国との相互承認制度等,国際資格対応へ寄与します。
5)技術士,APECエンジニア,土木施工管理技士,RCCM等の有資格者に対して継続教育の提供と認証への支援をします。

対象者について教えてください

地盤工学会の個人会員の方は、無料で本制度を利用することができます。
また,ご所属先が本学会の特別会員の場合,加入級に応じた人数までは,初年度1,000円のみでG-CPDメンバーに登録できます。

G-CPDメンバーのお申込みは書面でお受けしておりますので,下記URLから申込書をダウンロードし、地盤工学会事務局へお送りください。
http://www.jiban.or.jp/topic/cpdsystem/cpdsheet.pdf

※2023年6月より,非会員の方のG-CPDメンバー制度は廃止となりました。何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

他の学協会と地盤工学会との関係はどうなっていますか

建設系分野に係わる技術者の能力の維持・向上を支援するため、関係学会および協会間でのCPD(継続教育)の推進に係わる連絡や調整を図ることを目的とし,平成15年7月25日に「建設系CPD協議会」が発足しました。

詳しくは協議会ホームページをご覧ください。
http://www.cpd-ccesa.org/

2. CPDポイントの取得について

CPDの対象となる学会活動について教えてください

次のとおり,学会活動のほぼ全てが含まれます。

1) 講習会などへの参加(全国大会・シンポジウムの聴講含む)
2) 論文発表(口頭発表,査読付き論文発表)
3) 企業内研修(特別会員等の申請により学会が承認したものに限る)
4) 技術指導(講師,査読,編集等)
5) 産業界における業務経験
6) その他(委員会活動,災害活動,技術図書執筆)

取得すべき分野のバランスはあるのですか

技術者に必要な継続教育は,一般に以下の4つの分野に分類されます。

1)基礎共通分野:基礎的な共通一般に係わるもの
2)専門技術分野:専門的な技術分野に係わるもの
3)周辺技術分野:周辺的(学際的)技術分野に係わるもの
4)総合管理分野:総合的な管理技術に係わるもの

特定の課題に特化することなく,全ての分野に対しバランスよく習得することを目標としています。
ただし,技術者の置かれている立場・環境(業務,部門,専門領域)・資格(技術士)等により異なりますので,CPDの明確な目標を定めて計画的に実施してくことが肝要です。

CPDポイントを取得するメリットは,何ですか

取得したCPDポイントは,次のように利用することができます。

1) 企業内教育への利用と,技術者個人の継続教育記録による自らのEmployability(雇用に値する価値)の証明としての利用ができます。
2) 技術士,APECエンジニア等の「技術者資格」継続更新への利用と,RCCM,土木施工管理技士等の継続教育の証(あかし)としての活用ができます。(証明書発行は有料です)
3) 委員活動参加時の優先性や,学会表彰選定への配慮等を今後考慮していきたいと思います。

1年間に取得するポイントは,何ポイントとすべきですか

地盤工学会におけるCPD単位取得は,50単位(1年間)を推奨目標とします。

年間50単位の取得は,教育形態にもよりますが,概ね50時間/年(月平均4.2時間)の学習に相当します。
これは,技術士CPDならびに他の学協会のCPD単位を参考に決定していますが,地盤工学会として,個々の技術者が自主的研鑚により自己の専門能力を維持・向上させるのに適した単位と判断しています。

この単位取得は決して容易ではなく,短期間に取得できるものではありません。したがって,日常業務以外の本学習実行には,計画立案とその進捗管理が重要となります。

3. G-CPDシステムについて

G-CPDシステムとは,どのようなものですか

G-CPDシステムとは,「会員ごとにほぼすべての学会活動への参加記録を自動的に作成し,各会員が会員番号とパスワードで学会ホームページからその結果を確認できるシステム」のことです。

会員の方が各CPDプログラムに参加した際には,各行事主催者で参加証明を行います。学会は参加者情報をもとにCPDデータベースに登録します。

このように登録されたCPD記録やポイントの総計は,会員限定ページにおいて閲覧できます。
自分のCPD記録についての証明書が必要であれば,そのままweb上から証明書の発行を依頼することができ,それにより学会はCPD記録の証明書を会員に発行します。(詳しくは次項をご参照ください)

CPDに関する個人情報管理は,どのようになっていますか

会員個人のホームページ,管理用ホームページともパスワードによってセキュリティが保たれています。これらのホームページ,およびイベント・会員情報データベースを載せたサーバは,常に最新のウィルス対策が施されるとともに,不必要なアクセスを受け付けない対策が取られています。

ログインパスワードを忘れました

ログイン画面右下の「パスワードを忘れた場合」をクリックし,必要事項を入力して送信してください。登録されているメールアドレスに、パスワード再設定用URLが記載されたメールが届きます。
メールが届かない場合、メールアドレスが登録されていなかったり、現在使用していないアドレスが登録されている可能性がございます。事務局でメールアドレスの登録・変更をいたしますので、会員番号、お名前、生年月日と、登録したいメールアドレスをお知らせください。 

4. CPDポイントの登録方法と証明書の発行について

CPDポイントの登録方法について教えてください【地盤工学会のプログラムに参加】

地盤工学会で認定されたプログラム主催者の指示で,登録を行ってください。

参加の際に登録できなかった場合は,必ず当日中に主催者にご相談ください。日を置いてご相談いただくと,参加の確認ができずCPDポイントをお付けできないことがあります。

CPDポイントの登録方法について教えてください【他の学協会のプログラムに参加】

地盤工学会以外の団体が主催するプログラムについては,以下の2つの場合,地盤工学会でポイントの登録が可能です。
1. 主催団体の申請により地盤工学会がCPD認定しているプログラムの[参加][講師]に関するポイント
2. 建設系CPD協議会の加盟団体がCPD認定しているプログラムの[参加]に関するポイント

上記のポイントについての詳細を確認したい場合やポイントを登録したい場合は、下記から登録申請フォームをダウンロードし、ご確認いただければ幸いです。
CPDポイント登録申請フォーム(他団体のプログラムに参加し、地盤工学会でポイント登録する場合)

・登録申請フォームは,イベント参加後,早めにお送りください。

CPDポイントの取得状況を確認する方法を教えてください

G-CPDポイントの取得状況は、会員サイトへログインいただき「G-CPDポイント」からご確認が可能です。
会員サイトログインはこちらから→https://jiban.smartcore.jp/C00/login

CPD証明書の取得方法と費用について教えてください

・CPD証明書は,当該年度を含め5年分,年度単位(4月~3月)で発行可能です。
・発行には,申込1回につき500円の手数料がかかります。

証明書が必要の場合は、下記「ご連絡・お問合せ先」までメールでご連絡ください。
1週間程で,証明書と手数料請求書をお送りいたします。

以前のシステムでは「自己学習記録」の登録ができましたが…

以前のG-CPDシステムでは,学会非認証(=証明書を発行できない)の「自己学習記録」を登録する機能がございましたが,システムのリニューアルに伴い,この機能がなくなりました。

以前のシステムで登録していた自己学習記録については,新しいシステムでは閲覧ができません。もし,過去に登録した記録の保管をご希望の場合には,リストとして電子ファイルでお送りいたしますので,メールにて事務局までご依頼ください。(jgscpd★jiban.or.jp)※★→@

5. その他

地盤工学会のCPDプログラムに参加して,他の学協会でCPDポイントを登録したいプログラムご参加時に,担当者に受講証明書の発行をご依頼ください。

その受講証明書を用いて,ご所属の学協会にて登録の申請をしてください。なお,登録方法については,各団体により異なりますので,登録先の団体にお問い合わせください。

また,登録先の団体でCPD認証されるかどうかは,その団体のルールによります。単位換算が行われる場合や登録が認められない場合もありますのでご了承ください。

ご連絡・お問合せ先

公益社団法人地盤工学会 CPD係
電話:03-3946-8671
E-mail: jgscpd★jiban.or.jp ※★→@