福島第一原子力発電所廃止措置に向けた地盤工学的新技術と人材育成に関する検討委員会(略称:廃炉地盤工学委員会)

詳細は委員会ウェブサイトをご覧ください。>>>廃炉地盤工学

委員会概要

地盤工学は原子力事業の支援技術の一つとして,地下水流動予測や各種地盤改良工法等の技術を通じて被災した福島第一原子力発電所における諸課題の解決に寄与しているとともに,被災原子炉の廃止措置に至る今後の過程でも,汚染水対策やデブリ取出し・放射性廃棄物処分において重要な役割を果たすことができると考えられます.一方で,地盤工学・土木工学の専門家・技術者で原子力工学分野に精通している人材は少なく,廃止措置に貢献できる基本的技術を保有しているにもかかわらず,直接的な寄与ができていないのが実情です.このような背景から,文部科学省「英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業 廃止措置研究・人材育成等強化プログラム」に採択された『福島第一原子力発電所構内環境評価・デブリ取出しから廃炉までを想定した地盤工学的新技術開発と人材育成プログラム』(2015年度~2019年度)を遂行するにあたって,地盤工学会の日本全国に及ぶ広いネットワークを活用し,産官学の英知を結集するため,『福島第一原子力発電所廃止措置に向けた地盤工学的新技術と人材育成に関する検討委員会(以降:廃炉地盤工学委員会)』を設立しました.
廃炉地盤工学委員会では,中長期ロードマップに示された廃炉シナリオに対して,必要技術の抽出や既存技術の適用性・応用等,地盤工学技術の位置づけを明確かつ具体化し,個別基盤研究の開発成果を踏まえた,より実効性の高いと考えられる廃炉シナリオの構築を目指すほか,これらの技術を体系化し,原子力分野の技術者と協働できる新しい地盤工学技術者の育成プログラム「廃炉地盤工学」を構築する予定です.