老朽化した埋設カルバートの復旧に関する研究委員会

委員会概要

　下水道・水道用幹線カルバート、水路カルバート、農業用水カルバート、道路横断カルバート、共同溝などに用いられる大口径カルバートの老朽化が進んでおり、維持管理が追い付かず、道路陥没や機能不全を引起こす事例が生じている。今後、高度成長期に築造された多数のカルバートが耐用年数を超えるので、問題事例の急増が懸念されている。したがって、これらの老朽化した埋設カルバートを改築・更生することが必要であるが、埋設カルバートに作用する土圧と変形挙動の実態把握、合理的な挙動予測手法の開発、改築・更生後のカルバートの安定計算手法の開発が遅れている。
　そこで、これらの課題を解決し、以下の3項目の研究を実施する研究委員会の設立を提案する。対象とするカルバートは、断面形状が円形、馬蹄形、矩形の3通りで、開削工法で埋設されたものとする。メンバーは、産官学の研究者、メーカー・コンサルタント・ゼネコン・行政機関の技術者と実務者で構成する。

　（１）力学挙動の把握 (実験・計測) 　土自重・輪荷重・強地震動などの外力作用時に埋設カルバートに
　　　　作用する土圧と変形挙動の実態を把握する。
　（２）合理的な挙動予測手法の開発 (解析・設計) 　埋設カルバートの静的・動的挙動に対する合理的予測手法と
　　　　設計手法を開発・提案する。
　（３）改築・更生手法と改築・更生後の安定計算手法の開発 (改築・更生) 　埋設カルバートの形状や老朽度に対応した
　　　　改築・更生手法の選択方法を提案し、改築・更生後のカルバートの安定計算手法を開発・提案する。

委員会名簿

委員会議事録