主催:本部 時期:2009/10/29~30 開催地:東京 担当部署:調査・研究部 詳細:
主催: | 社団法人 地盤工学会 |
降雨と地震の複合災害に対する斜面崩壊
機構と安定性評価に関する研究委員会
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平成16年に発生した新潟県中越地震では、自然斜面や盛土を中心とした人工斜面が、降雨と地震の複合的な作用により甚大な被害を受けたといわれております。なかでも傾斜地盤上の盛土や集水地形にある盛土などでは、大規模な崩壊が生じた事例が多く報告されており、降雨や地震これらの条件にある都市圏の盛土等においても降雨と地震とによる大規模な被害の発生が懸念されています。また、新潟県中越地震規模の直下型地震は全国各地で発生する可能性が指摘されており、このような地震に対する自然斜面や切土・盛土の人工斜面、河川堤防などの安定性評価とその補強が防災上の大きな課題になっています。このような背景のもと、本研究委員会では、①自然斜面の崩壊機構と危険度評価手法、②人工斜面の崩壊機構と危険度評価手法、③斜面災害の減災・復旧・維持管理技術、の3つの課題への取り組みを中心に3年間活動を行ってきました。
本研究委員会の活動を終えるにあたって、その活動成果を報告するとともに、降雨と地震に対する斜面崩壊機構と安定性評価について、会員の方々と討議することを目的として、標記のシンポジウムを開催することになりました。会員の皆様の多くの応募をお待ち申し上げます。
日 時: 平成21年10月29日(木)30日(金曜),(2日間)
会 場: 地盤工学会大会議室
参加料: 会員 5000円,非会員 6000円,学生 1000円
申込み方法:FaxまたはE-mailで、参加者氏名,所属,会員種別,電話番号,FAX番号,E-mailアドレスを明記して下記へお申し込み下さい。
申込み・問合せ先:
(社)地盤工学会 調査・研究部
「降雨と地震に対する斜面崩壊機構と安定性評価に関するシンポジウム」係
電話:03-3946-8673
FAX:03-3946-8678
E-mail:
chosaki@jiban.or.jp
「降雨と地震に対する斜面崩壊機構と安定性評価に関するシンポジウム」プログラム(案)
1日目:10月29日(木)
13:00~13:05
降雨と地震の複合災害に対する斜面崩壊機構と安定性評価に関する研究委員会委員長
大塚 悟(長岡技科大)
13:05~14:25
委員会報告
14:35~16:55
セッションⅠ:降雨による不安定化メカニズム・挙動 座長:蔡 飛(群馬大)
凍結・融解履歴が火山灰質土斜面の降雨時力学挙動に及ぼす影響
○奥田健太(室蘭工大)・川村志麻・三浦清一・中野博貴・石川達也
初期せん断を受けた不飽和砂の水浸過程におけるせん断変形メカニズム
○西丸あずさ(茨城大)・村上 哲・安原一哉・小峯秀雄・布川直矢
浸潤による盛土崩壊現象 -室内実験及び数値シミュレーション-
○金 秉洙(神戸大)・斉藤 雅彦・加藤 正司・澁谷 啓
ゲリラ豪雨時における斜面の安定性評価のためのリアルタイム雨量計の開発および応力-浸透連成解析
○小山倫史(京都大)・西川啓一・李 圭太・高橋健二・長野航兵・大西有三
地盤特性や降雨条件が斜面の破壊に及ぼす影響に関する数値解析的研究
○吉田秀典(香川大)・山田裕之
盛土の地盤条件および降雨強度が豪雨時の盛土斜面の崩壊機構に及ぼす影響について
○小林 睦(豊田工業高専)・廣岡明彦
大規模崩壊斜面における斜面構造と崩壊メカニズムの解明
○吉武宏晃(九州電力)・田代幸英・林 信雄
遠心模型実験装置を用いた豪雨時の斜面崩壊予測
○金子広明(北海道大)・田中洋行・工藤 豊
2日目:10月30日(金)
9:00~10:50
セッションⅡ:土中水分の評価 座長:酒井 直樹(防災科学技術研究所)
修正タンクモデルによる斜面崩壊の事例分析
○中村聡司(昭和エンジニアリング)・岩永駿平・日置和昭
降雨に起因した斜面不飽和領域の土壌水分量変化の把握及びその予測手法に関する研究
○新村知也(京都大)・大津宏康・高橋健二
北九州市を対象とした土壌雨量指数と実効雨量の土砂災害危険度
○大久保佳美(九州大)・善 功企・陳 光斉・笠間清伸
現地計測結果に基づく降雨による危険度指標と土中の間隙水圧の関係について
○酒匂一成(立命館大)・里見知昭・深川良一・安川郁夫・石田優子
降雨による谷埋め盛土斜面の土中水分の変化と地震応答との関係
○森 友宏(東北大)・千葉 崇・風間基樹・渦岡良介・佐々木航平
谷密度を指標とした豪雨による斜面崩壊規模の推定について
○山中 稔(香川大)・長谷川修一・三村 亨・Ranjan Kumar Dahal・野々村敦子
11:00~12:35
セッションⅢ:地震による不安定化メカニズム 座長:川村 志麻(室蘭工大)
浸透作用を受けた不飽和シルトの繰返し三軸試験
○西村友良(足利工大),古関潤一
繰返し荷重を受ける不飽和シルトの飽和化に伴う不安定性
○安島史征(茨城大)・安原一哉・小峯秀雄・村上 哲・西丸あずさ・増田拓哉
ダイレクトドライブモータを用いた繰返しリングせん断試験装置による各種材料の強度・変形特性
○山田眞一(基礎地盤コンサルタンツ)・丸山清輝・若杉 護
中越沖地震時における液状化による家屋被害の事例解析
○蔡 飛(群馬大)・鵜飼恵三・若井明彦・渡邉健太郎・尾上篤生・黒田清一郎・樋口邦弘
地盤材料の異なる斜面の地震時崩壊機構と変位量評価の適用性に関する相違-遠心力模型振動実験,個別要素法及びNewmark 法による検討-
○北爪貴史(東電設計)・中瀬 仁・佐藤正行・大津仁史・曽良岡宏・伊藤浩二
13:45~15:50
セッションⅣ:地震と降雨の複合問題・危険度評価 座長:村上 哲(茨城大)
地下水位を考慮した盛土斜面の地震時安定解析
○王 宗建(前田工繊)・荒井克彦
1968年十勝沖地震および1994年三陸はるか沖地震による被災盛土の再現解析
○秦 吉弥(日本工営)・一井康二・柴尾 亨・牧野孝久
震動特性のモニタリングによる斜面安定性の評価手法の検討
○柴尾 享(広島大)・一井康二・秦 吉弥
降雨時に地震を受ける地山補強土工法の挙動に関する振動台実験
○赤羽 馨(東京電機大)・安田 進・大塚貴之・山尾直之・岩佐直人・Nghiem Minh Quang
山口県における既設盛土点検法の考案
○大畑俊輔(山口大)・野村英雄・鈴木素之・山本満男・国重典宏・小田村真一
多数ある急傾斜地崩壊危険箇所の斜面調査方法の考案と斜面の簡易安定性評価
○鬼塚信弘(木更津工業高専)・立野聡美・岩地重光・石井建樹・金井太一
非破壊・携帯型の斜面健全度診断装置とその評価システムの開発
○二宮 久(九州大)・安福規之・大嶺 聖・小林泰三
16:00~17:50
セッションⅤ:ハザードマップ 座長:谷 茂(農村工学研究所)
大規模盛土造成地の変動予測調査(第二次スクリーニング)の事例報告
○岸田健太朗(中電技術コンサル)・田中 勲・藤村 尚・西田良平・沖村 孝
高速道路斜面を対象とした地震による斜面崩壊ハザードの簡易評価方法
○野々村敦子(香川大)・長谷川修一・冨田雄一・森 春樹・矢田部龍一
中越地震斜面・地滑り災害多変量解析における地形情報の精度の影響について
○井上直人(地域地盤環境研究所)・北田奈緒子・三村 衛・大塚 悟
ロジットモデルによる地域特性を考慮した山地危険度評価
○杉井俊夫(中部大)
GISを導入した降雨による斜面崩壊ハザードマップおよびリスクマップの評価に関する研究
○三角真貴子(九州大)・善 功企・陳 光斉・笠間清伸
主成分分析とニューラルネットワークを用いた降雨時斜面の崩壊危険度評価
○里見知昭(立命館大)・酒匂一成・安川郁夫・石田優子・深川良一
17:50~17:55
閉会挨拶