主催:本部 時期:2012/4/24 開催地:東京都内 担当部署:調査・研究部
公益社団法人 地盤工学会
広域にわたる液状化被害,地盤沈下,津波による構造物基礎の崩壊,宅地斜面崩壊など,地盤にかかわる被害の突出が東日本大震災の特徴点の一つでした。復旧・復興に際して,地盤工学に基づく技術的対応策が強く求められていると同時に,かつてないスケールでの大規模な地盤災害に接し,地盤工学の依拠する枠組みに対して新たな展開が必要とされています。
地盤工学会では,これまでさまざまな調査,研究を進め,それらの成果に基づき,地盤災害に関わる技術課題を掘り下げ必要な技術提言を行ってきました。本シンポジウムでは,これらの活動成果をまとめる形で,復旧・復興と将来の地域づくりに向け,地盤工学会から技術提言を行い,その具体化に向けた今後の活動方向を紹介します。
多くの方のご参加をお待ちします。
日 時:2012年4月24日(火)10:00~17:00
会 場:四谷区民ホール(〒160-8581 新宿区内藤町87番地 TEL:03-3351-2118)
東京メトロ丸の内線『新宿御苑前駅』2番出口から徒歩3分程度
参加料:2000円(配布資料代込み)参加料は,当日会場受付にてご納入いただきます。
定 員:300名
プログラム(概要):
10:05~12:05 セッション1. 地盤工学からみた災害の特徴と対策
13:00~15:30 セッション2. 地盤工学会からの第二次提言と解説(パネルディスカッションほか)
15:40~17:00 セッション3. 地盤工学会における震災対応4研究委員会からの報告
申込み方法:事前申し込み受け付けは終了いたしました。参加をご希望の方は、当日受付までお越しください。
メールでの事前申し込みの受付も終了いたしました。
※当日の配布資料は,セッション1.関係資料として,各発表における説明資料を,セッション2.関係資料として、『地震時における地盤災害の課題と対策 2011年東日本大震災の教訓と提言(第二次のDRAFT版)を会場にて配布いたします。なお、『地震時における地盤災害の課題と対策 2011年東日本大震災の教訓と提言(第二次)の最終版は、平成24年5月の発行を予定しており、会場でも予約を承ります。
プログラム詳細(案):
10:00~10:05 会長挨拶 日下部 治(茨城工業高等専門学校長)
10:05~12:05 セッション1. 地盤工学からみた災害の特徴と対策
<液状化>簡易動的貫入試験と表面波探査による浦安市の液状化被害分析と応急対策への適用性
豊田浩史(長岡技術科学大学)・原 忠・竹澤請一郎・高田 晋・須佐見朱加
<土構造物>2011年東北地方太平洋沖地震における仙台市泉区の谷埋め盛土造成宅地の被害調査
森 友宏(東北大学)・風間基樹
<津波>2011 年東北地方太平洋沖地震における河川堤防の津波による被害の特徴
原 忠(高知大学)・岡村未対・渦岡良介・石原行博・上野勝利
<地盤環境>平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の被災状況から観た新たな環境地盤工学に関する課題と予察的考察
小峯秀雄(茨城大学)・村上 哲・安原一哉・渡邊保貴・御代田早紀・藤田圭介・多田恵一
13:00~15:30 セッション2. 地盤工学会からの第二次提言と解説(パネルディスカッション ほか)
<「地盤工学会提言」第一次から第二次への経緯と意義> 龍岡文夫(東京理科大学教授)
<第二次提言の概要>
地盤液状化と戸建て住宅 | 安田 進(東京電機大学教授) |
造成宅地/巨大津波 | 風間基樹(東北大学教授) |
地盤環境 | 勝見 武(京都大学教授) |
社会基盤施設の復旧 | 古関潤一(東京大学教授) |
産業施設の復旧 | 末岡 徹(大成建設㈱) |
シビアアクシデント | 谷 和夫(横浜国立大学教授) |
など
15:40~17:00 セッション3. 地盤工学会における震災対応4研究委員会からの報告
(1)地盤変状メカニズム研究委員会(委員長:浅岡 顕 (財)地震予知総合研究振興会)
(2)土構造物耐震化研究会委員会(委員長:龍岡文夫 東京理科大学教授)
(3)地盤構造物耐津波化研究委員会(委員長:菊池喜昭 東京理科大学教授)
(4)地盤環境研究委員会(委員長:勝見 武 京都大学教授)
以上