[活動終了]低透水性土質系材料の活用と性能評価技術に関する研究委員会

委員会概要

 透水係数が1×10-9m/s以下である土質系材料は、実質上不透水材料として扱われ、正確な透水性評価の対象外であった。しかし昨今の研究・技術状況を鑑みると、適用事例も多く、地盤工学的に見ても重要な材料であることから、この材料の透水性評価(品質管理)が必要となってきている。そこで、以下の項目を中心として低透水性土質系材料を活用していくための性能評価技術に関して検討を行う。

(1) 低透水性材料としての活用の現状
透水性の非常に低い土質系材料としては、膨潤性を有するベントナイト系材料が主な検討対象となるが、ここではベントナイト系材料に限定せず、土質材料の範疇に入る低透水性材料の活用の現状をまとめる。
(2) 材料および施工方法等において透水性を支配する要因の整理
低透水性材料による現場施工時の品質確認を鑑みた場合、施工時に比較的時間の要する透水試験を施工と平行して実施することは困難である。そのため、実務的に取得可能な物性により間接的に透水性を評価することが現実的である。この観点から(1)では出来るだけ幅広く低透水性材料を扱うが、ここではベントナイト系材料を事例に議論を絞り、間接的に透水性を評価するパラメータと透水係数の関係を整理する。
(3) 透水試験法の現状と課題、透水性を間接的に評価するパラメータの評価方法
透水試験方法の適用範囲をより低透水性側に拡大するため、現状の試験方法を整理する。また、(2)で整理した間接的に透水性を評価するパラメータの試験方法の現状についても同様に整理する。
また、現行のJIS透水試験法では透水係数として1×10-9m/sまでが適用範囲であるが、これを下回る範囲にまで適用性を拡大するための方策を上記の検討結果を踏まえて議論を行う。

委員会名簿

No. 会務 氏名 勤務先
1 委員長 西垣 誠 岡山大学 大学院環境生命科学研究科
2 副委員長 大島 昭彦 大阪市立大学 大学院工学研究科 都市専攻地盤工学研究室
3 副委員長 田中 幸久 (一財)電力中央研究所 地球工学研究所バックエンド研究センター
4 幹事長 千々松 正和 (株)安藤・間 技術本部 原子力部
5 委員 WG1主査 前川 太 (株)ニュージェック 中部支店
6 委員 WG2主査 飯島 健 前田建設工業(株) 技術研究所 地盤・環境研究室
7 委員 WG3主査 神谷 浩二 岐阜大学 工学部 教授 社会基盤工学科
8 委員 勝見 武 京都大学 大学院地球環境学堂 教授 社会基盤親和技術論分野
9 委員 小松 満 岡山大学 大学院環境生命科学研究科
10 委員 伊藤 雅和 クニミネ工業(株) ベントナイト事業部
11 委員 氏家 伸介 (株)ホージュン 応用粘土科学研究所
12 委員 永井 裕之 (株)安藤・間 技術本部 技術研究所 土木研究部
13 委員 成島 誠一 西武建設(株) 土木事業部環境営業部長
14 委員 吉野 修 西松建設(株) 技術研究所土木技術グループ
15 委員 枝松 良展 (株)ニュージェック 技術開発グループ岩盤・地下水チーム
16 委員 伊藤 成輝 (株)ニュージェック 技術開発グループ岩盤・地下水チーム
17 委員 大栗 究 (株)建設技術研究所 大阪本社地圏環境部
18 委員 新貝 文昭 パシフィックコンサルタンツ(株) 地盤技術部
19 委員 乾 徹 京都大学 地球環境学大学院 教授 社会基盤親和技術論分野
20 委員 小林 薫 神戸市立工業高等専門学校 教授 都市工学科
21 委員 秋山 吉弘 (公財)原子力環境整備促進・資金管理センター L1チーム
22 委員</span 大谷 洋之 クニミネ工業(株) ベントナイト事業部黒磯研究所
23 委員 藤山 哲雄 原子力発電環境整備機構 技術部技術企画グループ
24 委員 工藤 淳 日本原燃(株) 埋設事業部開発設計部土木技術グループ
25 委員 山田 善之 日本国土開発(株)技術センター 土木本部技術営業部 原子力・エネルギーグループ
26 委員 新井 靖典 西武建設(株) 土木事業部環境営業部 課長
27 委員 山野 賢一 DOWAエコシステム(株) ジオテック事業部
28 委員 千田 善秋 DOWAエコシステム(株) ジオテック事業部
29 委員 松田 武 (株)大林組 低レベル放射性廃棄物処分プロジェクト
30 委員 稲葉 薫 (株)竹中工務店 技術研究所 環境計画部
31 委員</span 矢込 吉則 東電設計(株) 土木本部地下環境技術部
32 委員 小峯 秀雄 早稲田大学 理工学術院 教授 創造理工学部社会環境工学科
33 委員 杉田 裕 独立行政法人日本原子力研究開発機構(JAEA) バックエンド研究開発部門 核燃料サイクル工学研究所 環境技術開発センター 基盤技術研究開発部 ニアフィールド研究グループ
34 委員 高木 哲一 (独法)産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門鉱物資源研究グループ
35 委員 三好 陽子 (独法)産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門鉱物資源研究グループ
36 委員 張 銘 (独法)産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門地圏環境リスク研究グループ
37 委員 進士 喜英 日本原燃(株) 埋設事業部開発設計部土木技術グループ
38 委員 渡邊 保貴 (一財)電力中央研究所 地球工学研究所バックエンド研究センター
39 委員 佐藤 泰 日本国土開発(株)技術センター 土木本部技術営業部 原子力・エネルギーグループ
40 委員 堤 彩人 五洋建設(株)技術研究所 地盤チーム
41 委員 森川 義人 大成建設(株)技術センター 原子力本部原子力技術第三部
42 委員 遠藤 さち恵 大成建設(株)技術センター 原子力本部原子力技術第三部
43 委員 小林 一三 鹿島建設(株) 技術研究所
44 委員 関口 高志 戸田建設(株) 環境ソリューション部
45 委員 木村 志照 (株)大林組 技術研究所 環境技術研究部
46 委員 中島 均 清水建設(株)技術研究所 社会基盤技術センター地層処分グループ
47 委員 中山 義久 (協)関西地盤環境研究センター
48 委員 橋本 篤 (協)関西地盤環境研究センター 地盤技術室
49 委員 八巻 博文 (株)アースプライム 土質第三課
50 委員 菱谷 智幸 (株)ダイヤコンサルタント ジオエンジニアリング事業本部地圏環境事業部
51 委員 中島 雅之 (株)ダイヤコンサルタント 地質解析事業部力学物性部
52 委員 藤原 照幸 (一財)地域地盤環境研究所 地球科学研究部門 地盤情報グループ
53 委員 梅田 美彦 中部土質試験協同組合