ISO(国際標準化機構)は,2000年5月にTC38/SC21(テキスタイル/ジオテキスタイル)を発展的に廃止し, TC221(ジオシンセティックス)を設立した。この格上げされたTC221は,ジオテキスタイル,ジオメンブレン, ジオコンポジット・クレイ・ライナー,その他のジオシンセティックス関連製品を含むすべてのジオシンセティックス製品の試験法標準化を目的にしている。
TC221の幹事国は,英国でありBSIが担当している。現在,Pメンバーが22ヶ国,Oメンバーが13ヶ国である。 わが国は,すでにTC221にPメンバー登録されている。
従来,ISO/TC38/SC21の国内審議団体は,TC38が繊維部門であることから,「(社)繊維評価技術協議会」(1999年までは, 「繊維工業標準研究会,事務局:日本化学繊維協会」)が行っていたが,TC221は,ジオシンセティックスを用いた土木施工法など, 対象範囲が広がったことなどから,国内審議団体を土木部門に変更することとなった。
地盤工学会では,かねてより,ジオシンセティックス分野に深く関与していることから, 国内審議団体の引き受けを申請し,日本工業標準調査会より平成12年11月30日付けで承認された。