H24年度 第15回 事業企画賞表彰

◆第15回 事業企画賞表彰◆

平成24年度事業企画賞表彰者が、平成25年3月15日の理事会において決定し、平成25年6月13日の第55回通常総会で授与しました。

表彰業績名 表彰対象者
被災した住民・関係者が一堂に会したシンポジウムの開催と復旧・復興に役立つ
地盤技術情報の提供     
    
東北支部
代表:飛田善雄(宅地被災シンポジウム委員長),
風間基樹(地盤技術シンポジウム委員長)

●授賞理由:

 東北地方太平洋沖地震の被災地を抱える東北支部が,活動的にも苦しい中,学会員に限定せず,被災住民,地盤工学関係者,行政,その他有識者が一堂に会する情報交換の場を主体的に提供したことの意義は,支部のみならず,学会全体にとって大きく,新規性は大いに評価できる。シンポジウムの出席者は多く,また新聞記事にも取り上げられ,学会の知名度アップにも貢献した。
一般的に関心のあまり高くない「地盤」の重要性を,技術的な知見を基に様々な方を対象として誠実に伝えていくことは,地盤工学ならびに学会の発展につながり,かつ未曾有の被害からの復旧復興に大いに役立つものと考える。また,復興の進捗状況に応じてテーマを選定,継続的に活動されており,企画実現時期の適切性も大いに評価できる。
以上の選出理由により、事業企画に対する表彰候補として推薦する。

『新潟県内液状化しやすさマップ』の作成と市民向け『解説パンフレット』の作成,及び市民向け説明会(2 回)の実施

北陸地方地盤液状化検討会

●授賞理由:

 北陸地方整備局と学会が連携した活動であることや,作成したマップを単に公表するだけではなく,パンフレットを作成し自治体や市民向けの説明会を開催して広報につとめたことは,企画の新規性という面では大いに評価できる。
東日本大震災での液状化被害が大きく報道され,国民の間で液状化現象に対する関心が大きく高まった時期における企画であり実現時期についても適切であったといえる。また,この説明会をTV や新聞等のマスコミが取り上げて紹介したことは、学会および地盤分野のプレゼンス向上におおいに寄与したものと考える。
以上の選出理由により、事業企画に対する表彰候補として推薦する。

「山留めの創意工夫となるほど納得 Q&A」講習会

宮崎 祐助、元井 康雄、小林 薫、内山 伸、米澤 豊司、 溝呂木 功、熊谷 俊雄、熊谷 幸樹、渡邉 康司

●授賞理由:

 本講習会の特徴として,Q&A方式を主体としたわかりやすいテキストを用いたところ,対話形式の質疑応答により受講者の理解度の向上に努めたこと,学会非会員の参加者が多かったことが挙げられ,企画の新規性,技術的貢献度の面で大いに評価できる。また,講習会の案内を掲載した直後から多数の受講希望者からの申し込みが殺到し,申し込み期限前に受講定員を上回る結果となったことから,企画実現時期が適切であったもの判断できる。
以上の選出理由により、事業企画に対する表彰候補として推薦する。