主催:本部 時期:2013/5/27-5/28(日程が2月末から変更になりました) 開催地:東京 担当部署:調査・研究部
主催委員会:地盤変状メカニズム研究委員会
東日本大震では液状化被害を含め未曾有の地盤災害を経験しました。これを受けて発足した委員会の一つが「地盤変状メカニズム研究委員会(委員長:浅岡顕)」です。本委員会は地震時の様々な地盤変状のメカニズムを検討するものですが、地盤の変形から破壊までを説得力を持って説明するには合理的かつ予測能力の高い地盤材料の構成モデルは欠かせません。そこで,本委員会は2012年8月8, 9日の二日間,「第1回地盤材料の構成式ワークショップ」を開催いたしました。
真夏の2日間という条件にもかかわらず,13名の講演者により、「tijモデル」、「SYSカムクレイモデル」、「非線形3要素モデル」、「足立・岡モデルをはじめとする超過応力型弾粘塑性モデル」、「拡張下負荷面モデル」、「おわんモデル」、「カクテルグラスモデル」、「関口モデルをはじめとする非定常流動曲面型弾粘塑性モデル」、「熱粘塑性CHOモデル」、「関口・太田モデル」、「マルチハードニングメカニズムモデル」、「液状化砂の粘性流体モデル」、「液状化流動変形時の応力~ひずみ」等の解説がなされました。
そこで、第2回地盤材料の構成式ワークショップを2013年2月28日(木),3月1日(金)の二日間(予定)と1月号の会告でご案内いたしました。
しかし、ご案内から締め切りまでの期間が短いこと、年度末であることなどから十分な検討ができないことを鑑み下記のように延期することにいたしました。ご準備をしていただいている関係各位にはご迷惑おかけいたしましたことお詫び申し上げます。
第2回地盤材料の構成式ワークショップの内容については前回のご案内と同様です。委員会から提供する実験データを,各種地盤構成モデルを用いて再現して頂き,その再現結果を紹介して頂くものです.委員会から提示する実験データは以下の2種類です.
1.浦安市から採取した土試料の各種室内力学試験
2.K0制御オンライン地震応答実験による地震後の残留変形評価
つきましては,本ワークショップに参加・発表していただける方を引き続き募集いたします.上記2つのいずれの再現解析に参加していただいても結構です.また,参加資格は特にありません.同じ構成モデルでも複数の方の参加も歓迎いたします.さて、原地盤の変形・破壊予測をするにあたっても、その予測精度は解析に用いる構成モデルの適用性すなわち能力に大きく依存します。したがって、構成式に関心を持たれている研究者・学生だけでなく、実務での地盤の変形・破壊挙動の予測精度や有効性に関心のある技術者等多くの方のご参加をお待ちいたしております.
第3回(2013年秋予定)の開催では,浦安の液状化地盤/非液状化地盤の解析や,その他の静的・動的境界値問題の解析結果を使ったワークショップを計画しています。